昨日の大相撲の魁皇ー豪栄道戦はちょっと面白かった。
面白いという言い方は適当でないかもしれない。
興味深かったと言った方が良いか。
豪栄道は新入幕の9月場所で11日目まで10勝1敗と大活躍をし、優勝争いの一角にいた。
そのため、新入幕には異例の上位対戦が組まれて鮮烈な印象を残した新進気鋭の注目力士だ。
ちなみに新入幕のときの成績は以下の通り。
平成19年9月場所 豪栄道(西前頭14枚目)11勝4敗
初日 ○ 寄り切り 白露山
2日目 ● 押し出し 栃煌山
3日目 ○ 寄り切り 垣添
4日目 ○ 引き落とし 玉春日
5日目 ○ 上手出し投げ 春日錦
6日目 ○ 寄り切り 北桜
7日目 ○ 寄り切り 龍皇
中日 ○ 寄り切り 普天王
9日目 ○ 外掛け 旭天鵬
10日目 ○ 寄り切り 春日王
11日目 ○ 押し出し 豪風
12日目 ● 送り吊り落とし 安馬(西小結)11戦8勝3敗/豪栄道10勝1敗で対戦
13日目 ● 送り出し 千代大海(東大関)12戦8勝4敗/豪栄道10勝2敗で対戦
14日目 ● とったり 白鵬(東横綱)13戦11勝2敗/豪栄道10勝3敗で対戦
千秋楽 ○ 押し出し 嘉風
すごかったですねえ。
新入幕で怖いモノなし、という強気な相撲がとても頼もしかった。
西小結の安馬と当たるまで10勝1敗だったのだから。
10日目までは白鵬と並んで10戦9勝1敗。
11日目には白鵬が豊ノ島に押し出しで敗れて11戦9勝2敗、豪栄道は豪風に勝って10勝1敗と、一時は横綱をもリードしていた。
で、新入幕では異例の上位対戦が実現したというわけだ。
豪栄道は去年の9月場所で十両から上がって新入幕、西前頭14枚目で11勝4敗。
続く11月場所では西前頭6枚目に上がり、8勝7敗という成績を残している。
さて、今場所は前頭3枚目まで上がった。
初日から上位挑戦が続いていて、9日目にして未だ勝ち星は2つしかない。
そのうちの1勝は利き腕の負傷が芳しくなく途中休場した千代大海戦の不戦勝も含まれる。
であるから、実質的に勝ったのは3日目の琴光喜戦の1勝のみだ。
昨日(9日目)までの勝敗は以下の通り。
初日 ● 押し倒し 安美錦(東関脇)
2日目 ● 寄り切り 安馬(西関脇)
3日目 ○ 寄り切り 琴光喜(西大関)
4日目 ● 寄り切り 朝青龍(西横綱)
5日目 ● 上手投げ 白鵬(東横綱)
6日目 ● 引き落とし 琴欧洲(西大関)
7日目 ● 寄り切り 稀勢の里(東前頭筆頭)
中日 □ 不戦 千代大海(東大関)
そして、
9日目 ● 寄り切り 魁皇(東大関)
初日から上位陣総なめで当たり、これでもかと言うぐらい負け続けている。
やはり上位陣との力の差はまだまだ大きい。
なんだか気の毒になる位負けが込んでいる。
その豪栄道にとって昨日の魁皇戦はその実力差をまざまざと見せつけられた一戦だった。
立ち会いから、まずは魁皇が豪栄道の左顔面を張りながら土俵際までグググっと押し込む。
豪栄道は土俵際でこらえるが、魁皇は豪栄道の左肘を抱え込んで身を引くようにして小手投げを打ちかける。
両者はやや中央に戻るが、魁皇はその左腕を抱えたまま再び前にゆっくりと踏み出し、
相手に左肘に意識を持たせて、その隙に上手を取りにいく。
そのままあっさり寄り切って、魁皇は豪栄道を下した。
「相撲は頭を使ってこうして勝つんだよ、豪栄道君」というような、お手本のような相撲だった。
最初から最後まで、魁皇が、いわば作った試合だった。
魁皇も毎場所引退がささやかれたりしているけれど、さすが大関の貫禄だなあと感心してしまった。
朝青龍と安馬の対戦が面白かった9日目だったが、魁皇が若手力士に見せたこの相撲が妙に印象に残ったので書き留めた。
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