最近本を探すのに苦労する。
面白そうな本に巡り会わない。
だからこのところ、自宅の本棚を見渡してかつて読んだ本を読み返すようなことも多い。
1年、2年に1回ぐらいのペースで読み返し続けている本がある。
心にパワーが無くなって元気がないような時に読み返すのだ。
冒険小説。
ウィルバー・スミスが妙に気に入っている。
「虎の眼」
「無法の裁き」
「熱砂の三人」
「飢えた海」
かつて文春文庫から出版されたこの4冊は特に気に入っている。
もうやや黄ばみかけているし、鞄に放り込んで何日も持ち歩いたりでどの本もかなりくたびれてきているが何度読んでも面白い。
今はどこの本やにも置いていないみたいなので、この4冊は大事にしている。
いい冒険小説は、立ち止まった自分の背中をそっと押してくれる気がする。
今読み返しているのは村上春樹の「世界の終わり、ハードボイルドワンダーランド」
去年の年末に、「海辺のカフカ」を読み返し、春に「ねじ巻き鳥クロニクル」を本棚から引っ張りだして読み返した。
その流れで何となく、今は「世界の終わり〜」を読んでいる。
初めて読んだときは文庫本だったのだが、去年ハードカバーの新装版が出ていたのを本屋で見つけて買ってあった。
村上春樹は、読んでいるとその文体が僕の中で心の鎮静剤みたいになっていくような感じがするのだ。
ポップアートを見ているような感覚。そして親近感の中に知的な透明な冷たさがあってそれが何とも心地よい。
そんな感じかな。うまく表現できないけれど。
結構グロテスクなところもあるけどね。
そう、村上春樹はポップで知的で結構グロだ。
でも彼の本を読むのは何か心騒いでいるような時、心を落ち着けるために読むことが多いかな。
本の間から古いレシートやチケットなどが出てくると、ああこの頃読んでいたんだっけ、なんてちょっと思い出に浸ったりしてね。
本を読み返すのは、結構感慨深かったり、切なかったりもする。
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