2007-09-28

石川雅規、やっと本格的に復活!

9月13日、
<ジャイアンツ0−5スワローズ>
石川雅規が今季初完投、初完封をした。
3勝目。
9回を102球、被安打4、奪三振3、無四球、無失点。
もう一度言う。
完投、完封、だ。
やっと先発ピッチャーとしての石川雅規本来の姿を見せてくれた。
完封勝利はプロ初とのこと。
今シーズンは先発してもなかなか勝てず、ファームで何度も調整をした。
特に8月は中継ぎに徹し、時にはワンポイントだったり時には1回だったりと、我慢のピッチングが続いた。
2002年に入団以来去年まで、12勝、12勝、11勝、10勝、10勝と2桁勝利を続けてきた石川。
プロ入り以来これだけ活躍してきた彼が初めてぶつかったスランプという壁。
なんで勝てないのか、訳も分からず暗中模索の日々だったはず。
先発ピッチャーが中継ぎとして投げ続けるというのは、最初は不甲斐なく降格された屈辱感に悩まされたのではないか。
じっくりスランプを克服していくのだという強い信念を持つまではなかなかそんな自分に納得いかなかったのではないか。
先発しながら調子を取り戻していきたいと、そうしていくのが先発ピッチャーの調整法なんだ、
先発ピッチャーとしてのポジションだけは外さないでくれ、
そう思うのは当たり前のことだと思うし、その焦りが投げ急ぎのような形になった。
そして打たれてしまった。
7月まではそんな感じだった。
7月半ば頃から、2番手3番手としてワンポイント、もしくは1イニングを中継ぎとしての登板が続いた。
古田監督としても、打たれて点を取られない投球、勝負勘を取り戻させたかったのだろう。
石川自身も、いつしか1イニングを点を取られることなく投げ抜き次のピッチャーにつなぐことに徹して投げることに専念するようになっていた。
そして猛暑の続いた8月いっぱいを中継ぎとしてはほとんど完璧にその役割を果たすまでに調子を取り戻していった。
この日の完投勝ちは、スランプで勝てない中でプロ初完封というオマケまでついた。
2ヶ月近く黙々とプライドを捨てて中継ぎとして投げながら調整し続けたご褒美みたいだな。
本当に復活したかどうかは次の投球でも勝てるかどうかにかかっていると言ってよい。

次の登板は19日、中日戦だった。
試合前に古田敦也選手兼監督が今季限りの現役引退と監督辞意を表明した。
石川雅規には酷な言い方かもしれないが、今年のヤクルト低迷の最大の原因は石川が勝てないことにあったと僕は思う。
普通に考えれば10勝は計算できるピッチャーなのに、やっと3勝したばかりなのだ。
スランプに陥ってしまうことは仕方のないことだと思う。
そしてスランプの度合いがひどいと克服するのも大変なことだ。
復活を占う試合となるこの試合の始まる直前に、古田の引退と退団の記者会見が行われるなんて...
なんと言う皮肉な巡り合わせであろうか...
さて肝心の試合。
石川は1回表、先頭打者を4ボールで1アウト一塁から中村紀洋にヒットを打たれて一、二塁とされる。
しかし続くウッズと森野を内野ゴロを打たせてピンチを切り抜ける。
スワローズはその裏に青木のヒットとラミレスのタイムリー2塁打で1点先制。
1アウト二塁からガイエルが2ランホームランでさらに2点と、3点リード。
石川は毎回先頭打者にヒットを浴びる。
3回表にはピッチャーの朝倉と井端、荒木に3連続ヒットを浴びて1失点。
4回表には1アウト三塁から英智にセンター前にヒットを打たれてさらに1失点。
これで、ドラゴンズ2対3スワローズ。
4回裏にはキャッチャーの川本良平の7号ソロと田中浩康の三壘打などで2対5。
しかし5回裏に石川は1アウト三塁からウッズに内野ゴロを打たれ3累ランナーがホームを踏み3対5。
石川はこの回まで投げ78球。被安打10、与四球1、3失点。
2点のリードで勝ち投手の権利を得ての降板だったが3番手の花田が2失点、6番手シコースキーが中村紀洋に18号ソロを打たれ逆転負け。
<ドラゴンズ6−5スワローズ>
負け投手はシコースキー。
リリーフ陣が打たれて石川の4勝目はお預けとなった。
被安打10は打たれ過ぎだったが、失点を3に抑えて先発投手の最低責任回数を投げきったことは大きかったと思う。
13日に3勝目を手にするまではこれができなかったのだから。
被安打10は、今までなら自滅していたところだ。
7月から2ヶ月かけて忍耐強く中継ぎで使い続け、ここまで調子を取り戻させることができたことは古田監督としては感慨深きことであったのではないか。
試合に負けたのはとても残念だったけれども。

そして25日。
石川雅規は中6日で広島でのカープ戦に先発した。

今季スワローズと熾烈な5位争いをする広島カープ。
カープの先発ピッチャー青木と6回まで0−0の投手戦を繰り広げた。
迎えた7回表、スワローズはガイエルが32号ソロ、さらに8回表にラミレスが26号ソロを放ち2点リード。
石川はそのままカープ打線を抑えて8回裏を乗り切り9回裏、カープ打線を10球で簡単に三者凡退に。
<スワローズ2−0カープ>
なんと今季2度目の完投、完封勝利!
9回を投げきり98球。被安打4、奪三振7、無四球、無失点。
そして、今季4勝目を挙げた。

石川雅規曰く、
「今年はチームに迷惑かけたし、監督に少しでも成長した姿を見せたかったので死に物狂いでやりました。優勝もできずクライマックスシリーズにも出られないのにファンが球場に足を運んでくれる。精一杯プレーを見せ、監督にも恩返しをしたいと思う。」

「残りも全力で頑張る」

古田監督は、
「何が起きたんだろうね。スピードはなかったけれど大胆にインコースを攻めていたね。」


石川が勝てないことは今シーズンのスワローズにとって大変大きな誤算であった。
しかし、ここに来てこんなに急激に、しかも力強く復活してくるとも思わなかった。
優勝もできないしクライマックスシリーズにも出られないけれど、彼の復活は我々にとってとても心強いことだ。

限りなく4位に近い成績で古田監督を送り出してあげておくれ、石川君!

2007-09-11

結局...ドラゴンズに3連敗かぁ

週末は出かけていて、土日の試合の感想など書けなかったのでまとめて書く。

9月8日(土)
スワローズ2−5ドラゴンズ @ナゴヤドーム
ピッチャーの川島亮が久々にいいピッチングを披露した試合だった。
特に3回から6回まではドラゴンズ打線を丁寧なピッチングでパーフェクトに抑えた。
2点リードで迎えた7回裏にこの日2本目のヒットを中村紀洋に打たれる。
続く李炳圭が内野安打。
さらに見方のエラーがらみでノーアウト1、3塁に。
代打立浪にタイムリーを打たれて1失点。
続く英智、谷繁を打ち取り1点リードを守った。
8回表に回って北田淳で代打を送られて降板した。

川島は7回を投げ被安打3、奪三振4、与四球1の1失点。

しかし、残念なことに8回に登板したリリーフ陣が崩れた。
2番手の花田真人は1/3を投げて被安打2、2失点。
3番手の石川雅規は1/3を投げ奪三振1の無安打無失点。
4番手の館山昌平は1/3を投げ被安打2、奪三振1与四球2で2失点。

先発した川島亮は今季一番の出来だったのではないか。

であるから、後続のピッチャー陣が崩れて負けてしまったのはとても残念だった。
調子の上がらないシーズンはやっといいピッチングができたときでもこんなモノなのかもしれない。
でも、「自信になる投球ができた」とのコメント。
これが大事。
次の登板が楽しみだし、次には勝って本格化してほしい。
残り試合は少ないけれど、来年につながるであろうから。

キャッチャーの川本良平が守備妨害を取られたプレーで右肩を痛め、替わって出た福川将和がクロスプレーで首を痛めるというアクシデントがちょっと心配だ。


9月9日(日)
スワローズ1−4ドラゴンズ @ナゴヤドーム

この日はなんと言っても現在勝率と防御率でセリーグ2冠のセス・グライシンガーが1回裏に6連続安打を浴びて4点を先制されたことに尽きる試合だった。

まず、先頭打者の井端に2塁打。
2番荒木にライト前ヒットでノーアウト1、3塁。
3番中村紀洋に初球をセンター前に打たれて1失点、ランナーは1、2塁に。
4番ウッズにセンターオーバーの2塁打でさらに1失点、ランナーは2、3塁に。
5番森野にレフト前ヒットを打たれてまた1失点、ランナーは1、3塁に。
6番李炳圭にセンター前ヒットを打たれてさらに1失点、ランナーは1、2塁に。
連続安打の悪夢はここまで。
7番の英智を3塁犠打、8番谷繁を三振、9番中田を1塁ゴロで3アウト。

2回、3回は調子を取り戻し3者凡退に。
4回は英智にヒットを打たれるが、続く谷繁、中田、井端を三振、ファーストフライ、ショートゴロの仕留める。
5回表の打順で代打を送られて降板した。

4回を投げて被安打7、奪三振4、無四球の4失点。71球だった。
今季最短投球回数だった。

「ナゴヤドームでは毎回打たれている気がする前回も打たれているしね。
(球場との相性は)どうか分からないが、自分でも何が悪かったのかよくわからない。」

「もう終わったことなので次ぎに頑張る」

そうそう、こういう日は気持ちの切り替えだけしっかりすれば良いのだ。

5回以降はシコースキーが2回、鎌田が1回、木田が1回を投げ、無失点に抑えた。


打線は5回表にドラゴンズの2つのエラーと4ボールで1アウト満塁からの青木宣親の犠牲フライでの1点のみ。
ドラゴンズ先発の中田に8回まで4安打で1点。
最終回は2番手の岩瀬に3者凡退に打ち取られた。
岩瀬はこれで通算150セーブを達成した。


スワローズはこの3連戦を3連敗。借金22は今季最多。最下位に転落してしまった。

2007-09-07

今日はあきれて何も言いたくない。

スワローズ1−6ドラゴンズ

ドラゴンズの先発は朝倉健太。
今季は23試合に登板、11勝6敗、防御率2.83。

スワローズの先発は伊藤秀範。
今季は3試合に登板、0勝0敗、投球回数4回、防御率4.50。
伊藤秀範は今年、四国アイランドリーグの香川オリーブガイナーズから入団したルーキーだ。
2005年にアイランドリーグで最多勝利投手となった実績を持つ伊藤は去年のドラフト会議の2次ドラフトで指名されて育成選手としてプロへの切符を手にしたルーキーだ。
開幕1軍を果たしたが彼は、8月23日に1軍に再登録。2試合、3イニングを投げて無安打無失点と好投をしてのプロ初先発だった。


1回裏、1アウトから荒木に初球をセンター前にヒットを打たれると続く中村紀洋屁の2球目が暴投となりランナーは2塁へ。
その中村にレフト前にヒットを許し1、3塁のピンチで好調のウッズを迎える。
フルカウントからライト前にヒットを打たれ先制点を取られる。
なおも1アウト1、2塁で次の森野は三振にするも続く李炳圭にライト前にタイムリーを打たれて2点目を奪われる。

続く2回裏は先頭打者の谷繁にレフト前ヒットを打たれ、1アウトを獲ったあと井端にもレフト前にヒットを打たれて1アウト1、3塁。
続く荒木にセンター前ヒットを打ったれて1点追加。
続く中村紀洋にフルカウントからの8球目をレフトスタンドに運ばれ、これが17号3ランでさらに3点追加。
つまりドラゴンズ6−0スワローズ。

伊藤は続くバッターを打ち取るが続く3回表の打順で代打を送られて降板。
2回54球を投げ、被安打8、奪三振4、6失点で初先発でほろ苦い1敗を喫した。

後続のピッチャーは、
2番手、石川は2回を投げ被安打2、無失点。
3番手、シコースキーは1回を奪三振2の3者凡退。
4番手、鎌田は2回を投げ被安打1、奪三振1の無失点。
5番手、佐藤は2/3を投げ被安打1の無失点。
6番手、吉川は1/3を投げ無安打無失点。
伊藤のあとはドラゴンズ打線を完璧に抑えている。

一方のドラゴンズは朝倉健太が最後まで投げ抜き、スワローズ打線に10安打を打たれながらも完封、完投。堂々の12勝目。

古田敦也監督は、「あれだけ甘いところへ行ったら打たれる。これを力の差と言ってしまうかどうか。ここ2回ぐらいはうまくいっていたし。松岡もピリッとしないから若くてファームで良かった選手を谷間で使っていこうということなんだけどね...」

何を言っているんだい?

首位争いをしているチームが勝ち頭のエースを先発させているのに...。
いくらローテーションの谷間といえ、1軍で投球回数4回の実績しかなく、防御率も4.50のルーキーを、ファームで調子が良かったからと使ってくるかねえ...。
何とも失礼な、相手をバカにした先発起用だ。
一つでも多く勝ってほしいとお金を払って応援に来ているお客さんにもガッカリな起用だった。
いくら最下位争いのチームでも、お金をとってお客に試合を見せているんだろ!と言いたい。


自滅してゲームを壊してしまったルーキーはかわいそうだし、古田に対しては何をやっているんだとあきれるばかりの試合だった。

2007-09-05

石井一久は今年12勝できる?

スワローズ5−3カープ

今日は石井一久が好投した。
昨日の勝ちの流れをつないで勝ったことはいいことだ。

初回にカープのアレックスにソロホームランを浴びる。
これで0−1。
スワローズは3回裏に田中浩のタイムリーとラミレスのサードゴロ併殺崩れの間に3塁ランナーがホームを踏んで2−1と逆転。

逆転してもらった石井一久は3回から5回をパーフェクトピッチング。

5回裏には宮出隆自が9号2ランをレフトスタンドへ叩き込み4−1。
6回表に併殺崩れの間に1点を失い4−2。
その裏にキャッチャーの川本良平が4号ソロホームランを放ち5−2。


石井一久は7回1/3を投げ被安打4、奪三振8、与四球2、2失点で7勝目をマークした。


石井一久は試合後、「僕は12勝はできる力はある」とうそぶいたとか。


そりゃそうでしょ!
この時期に石井一久ほどのピッチャーがこの時期に7勝しかしていない方がおかしい。
今日勝って12勝目であってもおかしくないくらいだ。

もし石井一久があと5つ余計に勝って12勝していて、石川雅規が8つ余計に勝っていて10勝していたとしたら...
つまり、13個余計に勝っていたとしたら...
今48勝67敗だから61勝54敗か...
現在の順位なら、2位の63勝52敗4分けのタイガースと3位の63勝53敗2分けのドラゴンズのレベルだ。
ああ、ああ...こんなこと想像してみたところで虚しいばかり。

しかし、ピリっとしない石井一久とスランプからなかなか立ち直れない石川雅規の活躍がないのがチーム低迷の一因でもある。

そこのところを改めて認識してほしい。


だから、言ったからには12勝してシーズンを終えておくれよ、石井一久!

頑張れ!...期待している。

2007-09-04

14勝、防御率2.50、2冠のセス。

スワローズ1−0カープ

セス・グライシンガーが9回を111球、被安打3、無四球無失点で14勝目を挙げた。
期待のルーキー捕手、川本良平と初めてバッテリーを組んでの試合だった。

監督の古田敦也の「ずっと負けていたし、変わったことをしないとと思った」ということでの起用だったようだ。
2回裏に宮出が放った8号ソロの1点を、完投と完封で守りきっての14個目の勝ち星。
お見事!としか言いようがない。
今日はレッドソックスの松坂大輔も14勝目を挙げたが、その松坂も羨むであろう堂々たる内容での勝ち方だった。

グライシンガーは川本に対し、
「低めを意識させてくれるように、いい的になった。」
川本は、
「助けられてばかりでした。リズムがいいし、コントロールがちょっと高かったけれどコースが良かった。」
とグライシンガーを評していた。
初めて組んだにしてはなかなか息が合っていたことが伺える。
そして初めて組んで完封をしてのけたのだから相性はいいのだろう。
とはいえ、
「自分も彼のスタイルを学んで行かなければ行けないし、どんどん息が合ってくると思う」
と、グライシンガー。
こういう姿勢が好成績につながっているのだろうな。

今年はグライシンガーに何度悪い流れを断ち切ってもらっていることか。
チームとしては今日のテンポのいいすばらしい勝ち方を次の試合に活かし、借金を一つでも多く減らしてほしい。

14勝は現在セリーグ勝率1位。
防御率2.50も、とうとうジャイアンツの高橋尚成を抜きセリーグ1位。
すばらしいことだ。
改めて言うが、勝ち方がとても良かった!
チームが最下位というのが水を差すけれど...

とにかく最後まで諦めず、一つでも多く勝っていっておくれよ!

2007-09-03

ブログ再開。

修理に出していたmacbookをなかなか取りに行けなかった。
久しぶりに休みの今日、銀座のアップルに行ってきた。
やっと手元に戻ってきました。


20日あまり間が空くと、野球を中心に書いていたわけだが、状況がだいぶ変わってきてどこから書いたらいいのかちょっと戸惑てしまう。

とはいえ...
肝心のスワローズは8月8日の借金17、5位の状態から、現在は5連敗中で借金21で最下位。
この20日あまりの間にズルズルと調子を落としていっているのだ。

松坂大輔も、8月4日のマリナーズ戦で13勝目を上げて以来白星から遠ざかり3連敗中。
日本時間の4日午前、つまり明日ブルージェイズ戦で14勝目を狙う。


この20日あまりの、僕が大きく取り上げてきた面々の成績は挙(こぞっ)てぱっとしないなあ。


イチローだけは正に雲の上の人、黙々と着実に実績を積み上げていっている。
今シーズンの200本安打まであと2本。
達成すれば7年連続だ。


ブログを書けなかった間は書いている時に比べて一歩も二歩も下がって彼らを見ていた。
また、距離を少し縮めて彼らを見て行きたいと改めて思う次第。

そうそう、9日の日曜から、何かとお騒がせの大相撲でも9月場所が始まる。
朝青龍が出場しなくてとても残念な場所であるけれど、場所が始まるまでに僕のブログも調子を整えて行きたいと思う。

暑い夏もそろそろ終わり、野球も終盤戦を迎えつつある。

少し視野を広げて書いていきたいともと思っている。

兎に角、ブログを久しぶりに書き始める。
ちょっぴり新鮮な気分。