2008-04-07

野茂、メジャー昇格!

昨日、昼飯の時に朝刊のスポーツ欄に「野茂 メジャー昇格」とあり、小躍りした。

いろいろなところの情報を総合すると、3日に投球を再開。
フリー打撃にも登板したようだ。
ウォーミングアップで29球、バッター相手に15球投げたとのこと。
で、ドクターから問題なしとの判断が下り、ゴーサインが出た。

ロイヤルズのチーム事情として、開幕から4試合出場停止だった正捕手のミゲル・オリヴォが復帰。
それに伴って捕手3人の内1人をマイナーに降格。
メジャーリーグでは1チームあたりの登録選手は40人まで。
その内、25人がベンチ入りできる。
ロイヤルズは開幕4試合に於いて24人しかベンチ入りしていなかった。

ロイヤルズはミゲル・オリヴォの復帰に伴い、空いていた最後の枠に野茂を入れた。

開幕4試合はピッチャーが足りなかったので、先発5番手のブレット・トムコをブルペンに回した。
そして新たな空気を欲するようにもうひとりのピッチャーが欲しくなったんだ

というようなことをトレイ・ヒルマン監督は言っている。

ポジションとしてはロングリリーフとなるようだ。
野茂のフォークボールと、奪三振力に大きな期待をかけているようだ。

ベンチ入り枠を野茂のためにとっておいてくれていたみたいな様にも見える。
物事は前向きに見るべきだ。
野茂もその期待に応えるべく、燃えているのではないか。

バッターを抑えて、イニングをゼロにすることには中継ぎも先発も変わりはない

との発言もある。

2005年7月15日以来の登板は、いつになるのだろう。
楽しみですね。

2008-04-04

野茂はルーキーリーグへ。

怪我の続く野茂英雄は、右足付け根の治療に専念するためにアリゾナ州サプライズにいるようだ。

29日付で、3Aオマハ・ロイヤルズに所属しリハビリという報道があった。
しかし今日の共同通信のネット配信によると、

ロイヤルズは3日、マイナー契約している野茂英雄投手(39)の所属を傘下のルーキーリーグ、アイダホにすると発表した。

アイダホ、ということはルーキーリーグのサプライズ・ロイヤルズ(SURPRISE ROYALS)でなくアイダホフォールズ・チャカーズ(IDAHO FALLS CHUKARS)か。

サプライズ(SURPRISE)には治療施設があるのだということだ。
治療が終わり次第アイダホフォールズ・チャカーズに所属し、調整しながら上に上げていくのだろう。

トレイ・ヒルマン監督の発言では、怪我が回復し目処がつけばメジャーで中継ぎで起用したい気持ちが強いようだ。
「三振がとれる」ところが大きいようだ。
ヒルマン監督の印象はいいようで、まずはホッとしている。

なかなか表舞台に出て活躍ができないので、応援する身として焦れて仕方ない。
けれど、ここは我慢、我慢。

燕打線、三浦大輔を攻略

4月3日(木) 
スワローズ6−3ベイスターズ@横浜球場

昨日は先発ピッチャーの石川雅規が頑張った。
もう去年のスランプのことは忘れていいようだ。
ベイスターズのエース、三浦大輔との投げあいに勝った。

昨日の試合は石川がどうベイスターズ打線を抑えるか、というより、打線が三浦大輔をどう攻略するのか、が、大きな課題だったと思う。
三浦大輔は、先発完投型のピッチャーだし、完封能力もある。
彼の状態次第では100球弱で完封されることも覚悟しなければならないピッチャーだ。

3回までは両者とも0点のままの4回裏、ベイスターズは村田が2塁打を打つ。
続く佐伯が初球を意表意表を突くセーフティーバントで、ノーアウト1、3塁。
次の吉村に三遊間を破られて1点を先制される。
なおもノーアウト1、2塁の嫌な展開だったが7、8、9の下位打線だったこともありこの1点に抑えられた。
この時点での大量得点は致命傷となったであろうから、石川はよく踏ん張った。
そして対する三浦大輔は気合いが入っていてなかなか進塁は厳しい状況だった。

だが、5回表のスワローズの攻撃で、宮本が三振し2打席目に入った飯原誉士が初球をホームラン。
1号ソロを放ちあっけなく同点となる。
TVKで解説していた前監督の牛島は、「三浦の唯一の失投を見逃さなかった」
三浦は続く8番福川と9番石川を連続三振に打ち取る。
ホームランの飯原を除くと、下位打線とはいえこの下位は3三振。
三浦のピッチングを見ていると、4回裏に盗られた1点がちょっと重かったので、飯原はいいところで打ってくれた。
チームの勢いが出たのだろうと思う。

7回表に試合は動いた。
ファーボールで先頭打者のガイエルが1塁に。
続く宮本が送りバントを仕掛けるが、三浦がマウンドを駆け下りて2塁に送球、ガイエルがアウトとなり1塁は宮本に入れ替わる。
1塁ランナーが宮本に入れ替わる、これが試合の流れを変えてゆく。
続く飯原が4ボールを選び出塁して1アウト1、2塁となる。
意外と(と言ったら彼には失礼だろう、去年も要所で打っていたから)打線のキーマンになっているキャッチャーの福川が打席に入る。
その初球で、今年のスワローズの十八番の足を活かす攻撃に出る。
ダブルスティールだ。
スワローズのホームページで飯原曰く、

(ダブルスチールは)サインではないです。宮本さんが行ったのでついて行きました。スタートが遅れたけどついて行けてよかったです。行けたら行けとはいつも言われているので、行こうと思っている。

その宮本は

(ダブルスチールは)初球だけ狙っていった。おっちゃんやからノーマークかと思って(笑)。(飯原選手と)合図とかはなかったけど、一塁ランナーは先のランナーは見ているはずだから。自分たちもピッチャーに(気をつけろと)言うんですが、この場面ではそういう声が(相手に)なかったんで、打者に集中するんだなと。

高田監督は

ウチらしい攻撃ができた。(ダブルスチールは)行けるときはいつでも行けと言っているから。効いたね。

そして福川は三浦大輔の5球目をレフト前にはじき返し宮本と飯原がホームを踏む。
三浦大輔が4ボールを2つ出したこと。
彼のようなピッチャーが崩れるのはこうしたところからということが多い。
そして最初のランナーのガイエルが宮本に入れ替わったことがダブルスティールに繋がってゆく。
さらに言えば、二人目のランナーが足の速い飯原だったことでこの回の2点目が入った。
飯原のホームインはやや際どかったから。

キャッチャーの福川はこの回を振り返って

ダブルスチールで)ゲッツーがなくなって気持ちが楽になりました。何としても1点は返したいという気持ちでした。宮本さんはあういうのがうまい。野球を知ってますね。

7回を終わったところで1−3でスワローズが勝ち越す。

そして8回表、田中浩康がヒットで出塁すると、ガイエルが2ランホームランを放ち、スワローズの得点は5点となる。
スワローズのホームページによるとアーロン・ガイエルは

横浜は打線がいいチーム。(8回裏に2点差に迫られ)あういうこともあるだろうし、リードを4点にしたのは横浜にとってもダメージだっただろう。打ててよかったね。ホームランは狙っているわけじゃない。でもいいスイングができてるし、その延長。調子もいいしホームランも出だしてうれしいね。


次の9回表に石川から替わった吉川がベイスターズの村田に2ランを浴びて3−5とされる。
が、ベイスターズの攻撃はここまで。
9回表に飯原がヒットを打ち、この日2個目の盗塁。
続く福川の送りバントで3塁に進塁。
さらに不振のリグスに替わってファーストに入っていた3年目の武内晋一がセカンド強襲のヒットを打ちさらに1点追加、だめ押しの6点目が入る。

8回裏と9回裏は押本ー林と繋いで逃げ切り勝ち、となった。


7回のダブルスチールがこの試合を決めたと言っていいと思う。
1番の印象深い攻撃だったから。
しかし、ピッチャーの石川雅規は

4回が)あの回1点だったのがデカかった。すぐに点を取ってくれて大きかったです。相手も三浦さんだし、きん差(の勝負)になると思っていたし、先にマウンドを降りない気持ちで投げました。我慢しているとチームも逆転してくれるから。

と語っている。
やはり三浦大輔との投げ合いでは1点の重みがとても大きいということなのだ。

高田監督はこの試合を振り返って次のように述べている

ウチらしい攻撃ができた。(ダブルスチールは)行けるときはいつでも行けと言っているから。効いたね。今日は(ベイスターズ先発)三浦がすごくよかった。たまに力があって、差し込まれてフライが多かった。そうそう打てない中でピッチャーが頑張ってくれた。(ここまでチーム13盗塁はリーグトップで)そのうちパタッと止まるよ。でも足は止まらんか(笑)。パワーでは圧倒できないし、うちは積極的にいかないと。足を絡めて塁を進めて1点を取る野球です。そういうのが出ないとね。石川は彼の持ち味、粘り強くいってくれた



スワローズはこれで5勝1敗で、ドラゴンズと並んで同率1位となった。
今日からそのドラゴンズとの3連戦が始まる。

去年一番苦戦したドラゴンズをどう攻略するのか、とても楽しみだ。

去年は中村紀洋や井端弘和にいいところで打たれて悔しい思いをしてきた。
この二人を要所でいかに押さえ込むかが、ポイントになるだろうと思う。

ローテーションから行くと今日の先発は朝倉健太か。
彼にも去年は抑えられているのだよね。

老獪な落合野球を高田繁監督はいかに料理していくのだろう。
今日の勝ち負けは2戦目3戦目を左右する。
頑張れスワローズ!

2008-04-02

開幕戦3連勝を振り返る。

更新ができず、遅ればせながらだが…
スワローズは周知の通り開幕戦をめでたく3連勝!

このことに触れずに次のベイスターズ戦を語ることはできないので、書かせて戴く。


ジャイアンツに去年のエースと主砲を盗られたことで、遺恨試合だとか言われた。
やはりスワローズの選手たちもかなり意識していた。
そしてそれが試合の随所ににじみ出ていて興味深い3連戦であった。

僕はジャイアンツのエースは上原以外に考えられない。
その上原を、先発に復帰させた上原を開幕投手に持ってこなかったジャイアンツはスワローズを甘く見ていたのだろうと思う。
スワローズ戦のあとのドラゴンズ戦の方に重きを置いていたんだろう。

天罰は下ってスワローズに3連敗という具合になってしまった。
さらに一日置いたドラゴンズ戦初戦に先発した上原は最終回に中村紀洋に打たれて負け投手になってしまった。
ここまでくると気の毒としか言いようがない。


さて、スワローズである。
2戦目、3戦目の戦いのあとでの選手たちのコメントをスワローズのホームページから拾って読んでみた。
すると、いかにジャイアンツをやっつける気持ちが強かったか、チームの気持ちが一つになっていたかがよくわかる。
試合の内容を振り返るよりコメントを読んだ方がこの3連戦の雰囲気がよくわかる。
そしてこういう3連戦の振り返り方も面白いんじゃないかと思うのだ。


3月29日(土)
ジャイアンツ3−6スワローズ@神宮球場

この日のジャイアンツの先発ピッチャーは去年のエースピッチャー、セス・グライシンガーだった。
スワローズファンとしては、とうとう出てきたか!と…

勝ち越し打を含む3打点をたたき出したアーロン・ガイエルは、

昨日、今日といい試合をファンに見せられてよかった。(開幕2連勝で)チームカラーが変わったがグラウンドを走り回って今シーズン頑張りたいと思います。明日も勝つという強い気持ちを持って頑張ります!


(グライシンガー投手は)試合が始まる前は友達だけど、試合では相手のチームのピッチャーなのでいかに集中して打席に入るかというのを心がけている。自分よりもファンのみんなの方が意識してるんじゃないかな(笑)。(勝ち越しタイムリーは)犠牲フライという気持ちで打席に入って、野手の間を抜けてくれたよ。キャンプからベースランニングもみんな意識してやってるから、自分もやらなきゃという気持ちが強い。監督が望んでいる野球だし、自分も気に入ってるよ

2安打2打点の宮本慎也は

敵はいいピッチャー、去年いたいいピッチャーだし、早い回で3点取られて1点でもと思って打席へ入りました。(神宮球場が新しくなって2連勝と好相性)若い子たちが走り回って、合っているんじゃないですか(笑)。(開幕2連勝で)『因縁の対決』とか言われてましたけど、こっちもそうとう意識しました。明日も(勝利を)獲りたい。とにかく明日、勝ちます!


フェンスに激突しながらもファールフライをキャッチしファイトを見せたキャッチャー福川将和

(昨年バッテリーを組んだグライシンガー投手からタイムリー三塁打で)うれしかった! (三塁へ行くとき)足が絡まった(笑)。1打席目(一死三塁)で外野フライを打てなかったけど、いつも受けてた球で、いつも見ていた球筋だと気持ちに余裕が出来て、体が反応してくれた。すべてのボールが一級品だし、絶対負けないと言う気持ちだけでいった。(6回表のファールフライを好捕し)全力でやっているから当たり前。今年のヤクルトは、みんながみんなそういうプレーをするから。(開幕3連勝に)もう一つ! 絶対勝つ気でいきたい

2戦目で今季初安打を含む2安打の青木宣親は、

チームに勢いを感じます。去年は守備から崩れることがあったけど、投手陣もしっかりしているし、常に追いつけそうという雰囲気がありました。自分はミスが出たり打てなかったけど、ほかの選手がカバーしてくれました。(こういう戦いは)強いチームの典型だと思います



3月20日(日)
ジャイアンツ2−10スワローズ@神宮球場
4安打の青木宣親は

やっとチームに貢献したという感じ。(内野安打2本は)あれもボクの持ち味だし、先制点はいい感じで打てました。3番は打点を挙げるのが役割だから、それを果たせてよかった。受けて立ってるジャイアンツに対してすごくチャンスだと思った。負けてもジャイアンツだからと積極的に行けました。誰かがエラーしても、誰かがカバーする野球ができている。若い人が多くて、今年はのびのびやれてます

飯原誉士は、

宮本さんが返してくれると思ってたんですけど、満塁で回ってきて1アウト。初球から思い切り行こうと思ってたけど、2-3になって。ピッチャーもボールを投げられないし、真っ直ぐ1本を狙ってました。3タテという目標に貢献できてうれしいです。キャンプ始まる前に宮本さんが言ってた3連勝で、でもこれは1つ目の目標なので、まだこれから頑張っていきたいです


みんなが繋いでボクのところに回ってきたので、絶対に打ってやると思ってました。フクさんも言ってましたが、宮本キャプテンがキャンプからジャイアンツ3連勝を言ってたので達成できてよかったです。また見に来てください(笑)。雨の中、ありがとうございました

1号満塁ホームランを打ったキャッチャーの福川将和は、

ファールかなと思ったけど、ボールが残ってくれてよかったです。ホームランは狙ってないけど、ジャイアンツ相手だと何点あってもいい。ヒットで繋ごうと思ったらホームランでした。キャンプから宮本キャプテンが開幕からジャイアンツ相手に3連勝しようと言ってたので、果たせて大変うれしく思います!! ピッチャーがしっかり投げてくれての3連勝です。ピッチャーを誉めてあげてください


まぐれですよ! 昨日、今日と先発に勝ちをつけてあげられず悔いが残るけど、ルーキーの加藤よりはジャイアンツ打線のことを知ってるので、思い切って投げて来いと言いました。よく投げてくれた。ジャイアンツは意識してないかもしれないけど、こっちはラミレスとグライシンガーをとられて、異常なくらい意識している。まだ140試合以上残っているけど、最高の気分

宮本慎也は、

(3連勝は)目指していたからうれしいです。でも3連勝したからと言って、巨人より強いわけじゃない。これを忘れず、次も一つになって頑張りたい。強いのはシーズン終わってからの順位だけです。若いから隙があるけど、若さの勢いも大事。それを消さないように、これを続ければ自力がつく


最後に高田繁監督の言葉で締めくくろう。

(4番ラミレス選手とエースのグライシンガー投手が巨人に移籍して)いい方に出たね。もちろん、期するものもあったでしょう。選手それぞれ出す、出さないがあるとしても。(プロ初先発の)加藤もジャイアンツ相手によく投げてくれた。あの打線相手に立派。(打線は)いいところでヒットが出たね。1本しか打ってない選手もいいところで出た。福川の満塁弾は2、3点じゃ(勝負は)わからなかったし、花田や林昌勇を休ませられたのはよかった。そういう意味での貴重なホームランだった。中継ぎもランナーを出しながら粘り強く投げてくれた。押本もね。(プロ初勝利の佐藤投手について)大事なところで抑えてくれた。初勝利はうれしいね! (巨人相手の開幕3連勝は)戦力だけで決まるものではない。シーズンはそう簡単なものじゃない。あの打線だしね。3連勝したからといって、その後エアポケットに入ったように調子を落とすこともある。明日休みで、また切り替えてやっていきたい