2007-10-27

松坂見たか!こういう気迫が欲しいんだ。

ワールドシリーズ第2戦のレッドソックス。
シリングのピッチング、岡島のピッチング、パペルポンのピッチング!

渾身の力を込めたピッチングフォームから投げられたボールが打者の手元でグンッッと伸びるあの、球、を、
見たか!

松坂君に、あの球を、投げてほしい、のだ。

失点をせずに岡島につなげるか、ハラハラするようなピッチングでなく、
完投、完封するのだという気迫あるピッチングを、してくれないか、と、期待しているのだ。

中4日でのローテーションの疲労がピークなんだろうと、解説者が行っていたけれど、
それはそうなのであろうけれど、

でもそんなの関係ねえ。

そういうことです。

頑張って、頂戴。

2007-10-22

野茂が、再び、投げた日。

10月20日、野茂英雄が2006年3月以来、約1年半ぶりにマウンドに立った。

ベネズエラのウィンターリーグ。
caracas Leonesで背番号34。

BPJのサイトによると...

『野茂が先発登板の日、球場は満員に近い状態だった。
野茂がブルペンでウォームアップを始めるとスタジアム全体の視線が彼に注がれました。
観客はカメラを向け、
Leonesのコーチ陣どころか選手までもがほぼ全員グランドに集まり、ブルペンをジッと見守っていました。
中には、その場で投げ方を真似し始める選手も...
トルネードの初陣はベネズエラで大歓迎を受けました。』

Leonesのホームページを見ると野茂がフォークボールの握りで投げている写真が載っている。

なんだか久しぶりの勇姿に、ジーンとしてしまった。
ベネズエラの方達にも注目されての登板に、胸が熱くなったりして...


試合は1回を投げたところで雨で中断。
中断時間が長過ぎて肩が冷えてしまい、大事をとってそのまま降板したとのこと。


『肘の痛みが出ずに投げられたのが良かった』とのコメント。
リハビリ期間中は良くなったり悪くなったりの繰り返しで痛みが続いていた...とのことだ。


とにかく、2006年6月に手術を受けて以来、野茂を追いかけるマスコミもほとんどなかった。
情報がないしブログも中断状態で、ファンとして長い間寂しい思いをしていた分、ここ数日の動向は本当にサプライズだ。


この頃、鬱々とした日々が続いていたのだが、少し元気をもらえた気がする。


何はともあれ、
満を持しての活動再開、大いに期待しています。

松坂はリベンジできるのか?

松坂大輔に大舞台が巡ってきた。
1勝3敗から、もしかしたらとは思っていたが、3勝3敗まで盛り返してきたレッドソックス。
ワールドシリーズ進出がかかった大一番の第7戦に先発登板する。
まさに松坂のキャッチフレーズとも言える“リベンジ”を決められるかどうか、の一戦だ。

とはいえ、ポストシーズンは2試合連続で4回2/3でKOされている。
簡単に“リベンジ”できる状況ではないことだけは確かだ。

松坂を見る周りの目も、ここに来て冷ややかだ。
「松坂を第7戦に送ることに抵抗はないか」
フランコナ監督は報道陣から辛辣な質問されたりしている。

松坂に失望しかけているファンや、報道陣、
今季の決して満足することのできなかった成績、
そしてポストシーズンの成績
これらに対してリベンジするチャンスを、神様が与えてくれているとしか思えない。

このチャンスを、どう、乗り越えていくのか。
ちょっとハラハラする、第7戦。


勝つか負けるかで、評価は全く変わってくる。


頑張れ“リベンジ”男、松坂!

2007-10-05

ルーキー増淵、気合の初勝利

ベイスターズ1−3スワローズ @神宮球場

3ヶ月連続月間MVPのアレックス・ラミレスが青木宣親に先んじて200安打を達成した。
あと5試合を残しているので、青木の持つセリーグ記録の202安打と、イチローの持つ日本記録の210安打も充分更新できる。
滅多にないチャンスだから、記録を更新してほしい。
ついでながらあと14本で200安打の青木も、久しぶりに大台に乗せてほしいし、あわよくば自己記録を更新してほしいものだ。

そしてアーロン・ガイエルも、ラミレスが200安打を決めたあとの打順でライトスタンドに33号2ランを放った。
これでセリーグ本塁打トップのジャイアンツの高橋由伸、ベイスターズの村田修一、ドラゴンズのタイロン・ウッズに2本差。
来日直後の試合で外野フライを万歳の格好で後ろに落とし、「このガイジン、ダイジョウブ?」と心配したりしたのにね...。

そして、西武から2003年に移籍してカムバック賞など獲得して活躍した鈴木健が最後のバッターボックスを15球粘ってセンター前にヒットを放ち、現役最後を飾った。

と、このようにこの日は打撃陣の華々しい活躍に話題をさらわれた。

しかし、ルーキーのピッチャー増淵竜義がプロ初勝利を飾った日でもあったのだ。
前日の高校生ドラフトで5球団が競合した仙台育英学園高校の155キロピッチャーの佐藤由規の交渉権。
それを古田監督が引き当てたのがいい刺激になったのだろう、シーズンの最後の最後で頑張り、結果を出した。
今シーズン残り6試合となったこの日は5度目の先発だった。
去年のドラフトで自分のくじを引き当てた古田監督に最後の最後に初勝利という形で恩返しができた格好だ。
最速149キロを出しながら7回0/3を投げ、95球、被安打6、奪三振4、与四球1、無失点は上出来だ。
高卒ルーキーでの勝利は、スワローズでは2003年の高井雄平以来とのこと。
先輩として、とりあえずはエヘンと威張れるわけだ。

古田監督のくじ運が、ルーキーに気合いを入れた、のかも、ね。

スワローズの試合はまだまだ...熱い。

パリーグはファイターズが、セリーグはジャイアンツが優勝。
スワローズは消化試合をこなしている。

今日はベイスターズに勝って借金21、5位。
カープと最下位争いをしているけれど、おそらく5位に落ち着きそうな感じだ。

5位であろうが、最下位であろうが、久しぶりの体たらくである。
古田監督も責任を感じざるを得ない体たらくである。
しかし、
そんなチーム状態なのに...
世の中はクライマックスシリーズに目がいっているというのに...
スワローズの試合はある意味...緊迫感があるのだ。

キ・ロ・ク、だ。
今シーズン古田監督を悩ませたピッチャー陣。
1軍と2軍の入れ替えが激しい1年だった。
そんな中で孤軍奮闘したのがセス・グライシンガー。

彼は帰国のため、4日に出場選手登録を抹消されている。
が、16勝で今シーズンの最多勝利投手は確定だ。
最優秀防御率は僅差でジャイアンツの高橋尚成だった。
グライシンガーに取っての最後の試合は打線が沈黙して勝てなかった。
しかし、シーズン通して最下位争いをしていたチームにあって孤軍奮闘、あっぱれだ。

まあ、でも、これはもう戦いが済んで確定したコトだ。


打撃陣の方ではまだまだホットにチャレンジ中なのだ!

まず、打率争い。
アレックス・ラミレスと青木宣親の首位打者争い。
強の試合が終わった時点で.348と.343だ。
同じチームだけに、ほぼ同じ打席数が回ってくるであろうし、相手ピッチャーも贔屓のしようもないから純粋に競い合いを楽しめる。

そしてこの二人は安打数でも争っている。
ラミレスは昨日、4日に200本安打を達成した。
プロ野球史上3人目。右打者では初。
青木もあと14本で200本安打達成だ。
あと5試合ということではまだまだ達成可能圏内にいる。
そしてラミレスは青木が持つセリーグ記録の202安打と、イチローの持つ日本記録の210安打を更新できるかがかかっている。
二人とも、残り5試合でどこまで安打を増やせるのか、ワクワクしますなぁ〜。

最下位争いの低迷チームの1番打者と3番打者とが、200安打とその日本記録、そして首位打者を争うなんて聞いたことない。
チームが違うわけじゃないから、敬遠などされたり、休場したりなどと言うファンいとってはつまらない駆け引きなどもない。
正々堂々の切磋琢磨が見られるから、すごく面白いし、記録の更新が本当に楽しみだ。

そしてもう一つ。
本塁打王争い。
昨日の試合が終わった時点で、
高橋由伸(ジャイアンツ) 35本 残0試合
村田(ベイスターズ)   35本 残5試合
ウッズ(ドラゴンズ)   33本 残2試合
阿部(ジャイアンツ)   33本 残0試合
ガイエル(スワローズ)  33本 残5試合

あ〜らあら、ガイエルがいいポジションにいるじゃないか!
地味にではあるが、結構いいところで打ってはいたのだが、タイトルを狙えるところまで打ってくれるとはね。
来日した時には想像できなかったナ。

ジャイアンツはもう試合がない。
ドラゴンズのウッズはあと2試合。
最大のライバルはベイスターズの村田か。
これも最後まで目が離せないねぇ。
試合ないジャイアンツファンもちょっと気になるかも。
ああ、村田が1本打った時点でどうでも良くなるか。

ガイエル!頑張ってタイトルを獲って気持ちよくシーズンを終えてくれ!


と、いうことだ。
最下位争いチームと思えない、タイトル争いと記録更新が満載の残り5試合をスワローズは抱えているのだ。

なんだか、今のスワローズは日本の政界と似ている様に思えてきた。
衆参で与野党逆転のねじれ国会。
志半ばで去った安倍首相。
一方、
最下位争いのチームなのにタイトル争いと記録更新満載のチーム。このねじれた矛盾。
そして志半ばでチームを去る古田監督。