2017-10-25

横綱の治療の一端を見た

普段見ないのだがたまたまNHKの「プロフェッショナル〜私の流儀」を見る機会があった。


整形外科医の杉本和隆さんの話で人工関節で関節痛で悩む患者の治療をして、例えば歩けなくなってしまった患者を、極力負担の少ない手術で短期間で歩けるようにするようなそんな人物。
内科医だった祖父の「壁医者になるな、ヤブ医者になれ」という言葉の意味が若い頃は理解できなかったそう。「できない、と患者の壁になってはいけない。半歩でも前に出て治療できるなら治していこうよ」ということで、経験を経て理解できるようになったのだそうだ。
例えば、膝の関節の手術をしなければならないのだが実は心臓が弱っていることも判明して膝の手術はできないと言われ続けてきた患者にもなんとか算段をつけてなんとか一人で歩けるところまで治してくれる、頑張ってくれるドクターのお話。


その患者の中に横綱白鵬もいた。
右足親指の腱が切れ、レントゲン写真では切れた腱が渦巻き状になって縮んでしまっていた。それを短期治癒を目指して手術したのも杉本さんだった。
2016年の九月場所の休場理由に「右母趾伸筋腱損傷」とあったが、これのことだと思う。もとどおりにするには若干短い伸筋腱をそのまま使うことで短期治癒し、短期間での復帰が図られたのだそうだ。

最後に鶴竜が通院しているシーンもあった。
報道されている右足首の治療であろうか。
次がダメなら引退、などと言われ始めているが、怪我がなければまだまだできるはず。


2、30年前だと肩や肘を壊したピッッチャーなどはその道の権威のアメリカのスティーブ・ジョブズ医師の手術を受けに行き、そのことがしばしば報道された。
しかし今や日本にそのような医師がいるのだということは喜ばしいことだ、と思った。


怪我人続出で日本相撲協会もその対策に乗り出しているのではないかと思う今日この頃。
鶴竜は周りの声に惑わされず、怪我を治して回復し、再び力強い相撲を見せて欲しいと思うのだった。






2017-10-22

期日前投票

昨日、衆議院議員選挙・最高裁判所裁判官国民審査の前日に期日前投票に行ってきた。

仕事前に慌ただしく投票所に行くこともあったが、最近は基本的には土日が仕事ということもあって平日が休みの僕は期日前投票を活用してきた。選挙当日も出勤前の早朝に行ったので並ばずに投票してきたし、期日前投票は言わずもがなウォークスルー状態で済ますのが常だった。

板橋区民なので期日前投票所は近所の板橋区役所なのだが、今回は選挙当日の超大型台風で荒れそうということでなのか投票待ちの行列ができていて驚いた。南館2階の投票所に行くのに1階から一列に並んでいて15分ぐらい並んだ。
この日は八王子のほうでも板橋区役所以上の長蛇の列とのTweet(両角都議)があったし、所によっては3〜40分並んだというニュースもあった。都内では意外と混んだ所が多かったようだ。

今回は野党分裂。そして安倍首相支持率(53%(2017/4 )→37%(2017/9))*1 よりも不支持率(27%(2017/4)→44%(2017/9))*1 が高い。一方で自民党自体の支持率は現状維持で政党支持率では30%前後の相変わらずの支持率トップ。(自民党32.8%、希望の党5.4%、立憲民主党6.6%、公明党4.3%、共産党3.4% が上位5党の投票1週間前の支持率)*1
マスメディアや、ネットの無責任な匿名コメントなどで思惑錯綜する混乱状況。それで投票先が決められずに投票しない人も多いのではないかとの分析もある。

しかし、国政選挙でのこの長蛇の列。迷いながらもこの混乱状況に危機感を覚える人が多く、意外と関心が高いのかもしれない。期日前投票所で順番を待ちながらそんな風に思ったりしたのですが、実のところはどうなのでしょう。

勢力図の変化も気になるが、投票率もちょっと楽しみ、だ。






                              *1 NHK世論調査より

2017-10-15

FIFTY THIRD

先日、53歳になった。



60歳まであと7年か、と誰しも思うのだろうか?この歳になると。



50を過ぎてから今50いくつというようなことをあまり思わなくなり、偶に今幾つなの?と聞かれた時に言い淀むことがしばしばあった。
「あれ、今51だっけ、2だっけ3だっけ?」という具合に。

先日など、鬱的な気分の時にあと数年で60という強迫観念に襲われて「俺はもう人生で何も為し得ないのではないか?」と気持ちが沈んだ時もあった。しばらくたって落ち着いた時に「あ、52だった、まだ...」と、細やかな安堵感に浸ってみたりしていた。


53歳という認識が今はある。何なんでしょう?



もうアラフィフという範疇も期限切れになってくるという歳なのだなあ。次はなんというのだろう...アラ還か...。




誕生日の前日、FACEBOOKでなんとなく自分の高校の同期で検索したら、同学年のうちの一人が同期生のグループを立ち上げていて67名が参加しているのを発見してちょっと心がトキめいてしまった。
420名ぐらいの学年だったから最近立ち上げたにしては集まっているなと思った。

その中に中学時代に交換日記をしたことのある娘(もうおばさんだけれど)の名前もあった。結婚しているから苗字は変わっているのだけれど名前でひょっとしたらとFBを覗いてみたら何枚かの自身の写真をアップしていた。彼女だった。

着物姿の写真ばかりだったけれどここ数年のもの。髪をもっと整えて撮ればいいのに...と思いつつもかなり老けて見えてちょっと驚いてしまった。

でも、孫もいるそんな彼女の同じ年月を過ごしたにもかかわらず全く違う生き方を、かなりザックリと想ってみたりすると納得もしたりするのだった。
それは僕がずっと独身で、子育ての苦労も喜びも経験せずにきた今までの人生に対する少しばかり後悔と、それを経験してこられた彼女を羨ましく思う気持ちがそう思わせているのかもしれない。




そんなことを考えながら...53歳になってしまったのであった。Sigh...