ラミレスがジャイアンツと契約することは分かっていたことだが、現実に契約したと聞いてどっと脱力してしまった。
しかし、スワローズが契約しなかったからこうなったのだから、それは自然の成り行きだ。
それにしても、リーグ最下位のチームから(セリーグ最多勝利の)エースピッチャーと(リーグ最多安打の)4番バッターを引き抜いて来年の優勝を狙おうというのだから、おかしな話だ。
最下位チームの牙を2本抜いて来季の優勝を狙おうというのだ。
ヤクルトを自由契約となったアレックス・ラミレス外野手(33)の巨人入団が確実になったことが19日、分かった。2年契約で出来高を含めると総額11億円前後になるとみられ、週明けにも正式発表される。前横浜の守護神マーク・クルーン投手(34)、前ヤクルトの最多勝右腕セス・グライシンガー投手(32)に続く“他球団外国人選手”の獲得。日本一奪回へ向け、12球団最強の外野陣が完成した。
人気と実力を兼ね備えた右の大砲が新たな活躍の場に選んだのは巨人だった。米大リーグ関係者によると、ラミレスと巨人は2年契約、年俸総額約11億円で合意に達したという。
「メジャーの可能性も捨てていなかったが、(ウインターミーティングの後は)日本国内では巨人と交渉を続けてきた」と関係者。ラミレスは今季で3年契約の切れたヤクルトから現状維持の3億円プラス出来高の1年契約で再契約を打診されたが、金額の上積みと複数年契約を要求して交渉は決裂。11月15日に退団が決定し、同30日に自由契約選手として公示された。
巨人は、カブス入団が決まった福留の獲得断念を9日に決めると、代わる大物外野手としてラミレス獲得に力を注いだ。ソフトバンク、オリックスなどが撤退した中、ラミレスの希望する複数年契約と金額を提示して契約を目指していた。《サンスポコム》
ジャイアンツのチーム作りはどうも感心しないな。
ジャイアンツ生え抜きの主砲高橋由伸、ファイターズの元主砲小笠原、韓国の主砲李、スワローズの主砲ラミレスが打線にずらりと並ぶ打線だ。
01年から7年間ヤクルトでプレーしたラミレスは、本塁打王1度、打点王2度、最多安打2度と実績は十分。今季はシーズン204安打のセ・リーグ新記録も樹立した。巨人は高橋由、小笠原、李承ヨプ、阿部と主軸に左の強打者が並ぶが、パワーと技を兼ね備えたラミレスの加入で、左打者と右打者が交互に並ぶジグザグ打線が完成。リーグ最強攻撃陣の得点力はさらに増す。
守備では左翼を任されることが確実で、今季左翼を務めた谷が中堅に回ることになりそうだ。2億6000万円の谷、右翼で3億5000万円の高橋由と合わせて、年俸合計12億円前後の“最強”外野陣が形成される。
球団関係者は「故障もなく、シーズンを通じて安定したプレーを続けるのが魅力」と評価しており、原監督が求める「強い選手」にも合致する。また、本塁打を打ったときに見せるパフォーマンスなど明るいキャラクターは、人気面での貢献も期待できる。ラミレスの加入で6年ぶりの日本一奪回へ準備はほぼ整った。《サンスポコム》
すごい、とか、豪華、とか思うけれど、野球というゲームの面白みを引き出す魅力に欠ける気がする。
かつて、栄光の巨人軍と人気を博していた頃、生え抜きの選手たちが大活躍し、そして僕らはジャイアンツに愛着を覚えた。
「左打者と右打者が交互に並ぶジグザグ打線が完成した」と報じられていたが生え抜きの主砲と、元ライバル球団の主砲と、韓国野球の主砲のジグザグ打線になっちゃっている。
まあ、それはそれでいいのかな。
所詮他球団の作った打線である。
スワローズに残留できなかったことはとっても残念だが、ジャイアンツでのアレックス ラミレスの活躍を期待する。
ペタジーニのように数年で寂しく日本を去ることのないように祈るばかりだ。